1か月ぶりに古武術活法会の稽古。
前回は、技をかけられ、痛みで何をされたかわからず投げられたり極められたり。
基本技をいくつか習ったが、やられたことも、やったことも、殆どわからなかった。
2回目の今回は、少しでも技を覚えたい。
箪笥の肥やしになっていた柔道着と空手着を引っ張り出し、
約31年ぶりに柔道着を、約20年ぶりに空手着に袖を通す。
流石に中年体形になっているので、柔道着の黒帯は結ぶことができない。
2着ある柔道着のうち、現役時代に先輩から頂いた大きいサイズもお腹がきつい。
そして、中年になってから始めた空手着もお腹周りが窮屈だ。
そんなダブついた重い身体を奮い立たせ、いざ稽古へ!
畳の部屋に入ると、柔道着を着た坊主刈りで古武術顔の男が一人。
「体験の方ですか?」 と、無表情で話しかける。
全身に緊張が走り、2度目の稽古であることと、簡単な自己紹介をする。
小柄ながら落ち着いたバランスのとれた佇まい。
一人で黙々とストレッチを行う身体は柔らかい。
直感的に強敵と感じる。
先手を取られた! 気持ちで負けてはならない!
素早く空手着に着替え、負けじとストレッチをしながら話しかける。
その古武術顔の男は、6ヶ月前から毎週稽古に来ているが、
私が入会した日は、稽古日を間違えて初めて休んでしまったとのこと。
会話をしていると、お互いに緊張がほぐれ、
どうやら髭面で体格のいい私の事を、道場破りか何かと勘違いしたらしかった。
そりゃあ警戒するし、緊張もしますね。
そうこうしているうちに、師範や他の門下生がやってきて、
和やかな雰囲気の中、総勢7名で稽古が始まる。
超初心者の私は、先ほどの古武術顔の男と組んで稽古をする事になった。
今日の稽古は基本技ではなく、いきなり応用・実戦的となる。
相手に掴みかかられた時、殴りかかられた時、どう相手を制するか。
またまた、何をされたかわからずに、投げられ極められ、
あまりの痛さに 「イテテテ・・・」 と畳みをタップする。
更には、木刀で、刀を抜いてきた相手、
木刀や金属バットで襲ってくる相手を想定した体捌きと制し方。
前回は師範にやられっぱなしで痛いだけだったが、
古武術顔の男と交代で技の掛け合い。
6ヶ月の先輩で基本技ができると言っても、応用の実践の体捌きはできないらしく、
二人でドタバタと 「こうか?」 「うわっ!」 「いて~!!」 と
何とか師範の技を理解・習得しようと必死に稽古。
中には、柔道の背負い投げに似た足捌きがあり、
すんなりと相手を投げることができた技もあった。
それには師範も相手の男も、
やっぱり古武術から派生してできた、柔道の経験者だけあると頷いて頂けた場面もあり。
痛いながらも楽しく、あっという間に稽古が終了。
技を覚えるところまでは行きついていないが、相手を投げられる、極められる感覚はつかめた。
技をイメージしようとしても、まだ朧気だ。
でも、初めての前回よりも確実に進歩している。
ありがとうございます。