海老名古武道研究会

もりの古武術活法研究会の会員2名と私を含めた3名で、
海老名古武道研究会様の稽古見学。

柔術・・・自分の体の使い方を研究しています。重心と緩み、中心の攻守。
      短棒や十手術を含む。座技、立技、当身など      
剣術・・・刀の持ち方、古流方式の素振り、基本組太刀。小太刀を含む。
居合・・・真剣、模造刀や鞘付木刀を用いた、基礎の抜刀法ならびに型。

と、かなり本格的に活動されていてます。

15時からの稽古に約1時間半ほど遅れて道場へ。
左隣で弓道、右隣りで空手の稽古をしており、緊張しながら
道場の引き戸を開け、震えた声で見学をお願いします。
と声を掛ける。

30代前半の男性Sさんが飛んできて、イスを用意して頂いた。

剣術の稽古中で、木刀を構え歩を進めながら相手に打ち込んでいた。
道場生の顔は皆真剣。殺気が漲っている。

しばらく見ていると、黒い剣術着に派手な刺繍が入った、
ルパン三世に出てくる石川五右衛門風の武士が近づいて、
もしよかったら少しやってみませんか?と、
急遽体験をさせて頂く事に。

私と会員の2名で参加。
木刀を貸して頂き、武士に向かって剣を打ち込む。
打ち込むと言っても型稽古なので、
軽く相手の木刀に触れる程度の力具合。

武士は髪が長く、表情が良く見えない。が、
時折見える目が鋭い。

緊張で、身体がうまく動かず、手足が逆です。と
注意を受ける。

その後、居合の稽古。
木刀に鍔を付け、鞘に納めてある。

まずは、鞘から剣を抜く動作。
これが、なかなかうまく抜けない。
抜いた剣の刃が相手に向かない。それでは相手を斬ることはできない。

立位や、座位から立位へ移行しながらの抜刀。
自分の身体がどう動いているのか解らない。

そして、抜いた剣を鞘に納めるのがまた難しい。
鞘の反りと刀の反りが合わない。

最後に、折角だからと柔術を少し。
正座の状態で相手に両手を捕まれたら・・・

柔術では良くある、俗に言う合気上げ。
71歳という先生。中肉中背で見た目は60代。
道着からのぞく前腕は筋肉で太い。
しかし、どうみても私の体重85Kgは持ち上がらないはず。

が、すうっと上がってしまう。
全力ではないにしろ、6~7割ほどの力と体重を乗せて
掴んでいるのに。

先生はコツがあるので、練習すれば誰でもできるとおっしゃっていた。
大東流合気柔術の合気のような、身体の力が抜けるような感覚は
なかったので(受けた事がないので何とも言えないが)、
これは、練習すれば何とかなりそうだと実感。

最後に、神道式の座位による礼を行い稽古終了。
全身に疲労感が広がる。

先ほどの、黒道着に派手な刺繍の武士が感想を聞きに来た。
何でこの会を知ったのか、次回の稽古日はいつで、とか。

この武士が会の主催者だったのか。

もりの古武術活法研究会でも、道場等の会場に先生をお呼びして、
伝承会(稽古含む)を開催する形式を考えている。

今日参加させて頂いた、海老名古武道研究会も同じ形式をとっておられる。

主催者の武士もまた修行者。

剣の握り方もわからない武術初心者として、
大変有意義な稽古でした。

ありがとうございました。
折を見てまた参加させて頂きます。