合気柔術稽古2回目

2週間ぶりに合気柔術の稽古。
今回で2回目。

稽古は、マンツーマンで行い、完全予約制だ。
師範はカイロプラクティックの施術院を生業としており、
施術の合間を縫って合気柔術の指導も行っている。

稽古場と施術室を兼ねており、稽古をするときは施術ベッドを端に寄せ、
床にウレタンマットを敷いて投げられても怪我をしないように工夫してある。

師範は痩せているが筋肉質で、髭が良く似合う。
テレビにも出演したことがある、知る人ぞ知る達人だ。

稽古は又割(開脚ストレッチ)から始まる。
前回もそうだったが、今回もみっちり時間をとる。
師範曰く、又割は非常に大切で、
身体をゆるませる効果が他のストレッチよりも大きく、
自分の腰痛や前立腺肥大もこれで治してしまったらしい。
もちろん、施術と気功のプロなので、又割以外にも工夫をされたとは思うけど、
それだけ重要な鍛錬ということだ。

又割の状態で、世間話から始まり、武術や気功のお話をして頂く。

さあ、始めましょう。と、座礼をして稽古が始まる。

まず、力で技をかけた場合と合気で技をかけた場合を
交互に繰り返す。
合気をかけたときは、師範はそれほど力を入れていないのに
コロっと転がされ、手首や腕に激痛が走る。

内容は前回と同じだ。

初心の内は、技をかけられ、合気を体験しながら技に慣れることが
必要なんだろう。

そして最後に合気上げ。
まずは師範が力で上げる。押さえた私の腕はビクともしない。
合気をかけると、スーっと上がってしまう。

次に私。
力で上げようとするが、やはりビクリともしない。
そして、今までの稽古や古武術活法会・古武術整体・他流の古武術体験で
なんとなく感じた合気をまねて、力まずに腕を上げる・・・

スー・・・ 腕が上がった!

師範も驚き、気が通っているよ。 この感覚を忘れないで。

私も驚き、内心ガッツポーズ。

もう一度、と師範がおもむろに私の腕を押さえる。

よし、力まずに・・・

スー・・・また上がった。

この感覚を忘れずに、今度は合気をコントロールして技をかけると
技が生きてくる。
師範が満足そうに、そして嬉しそうにお話ししてくれた。

次回の稽古の予約を入れ、稽古終了。
また2週間後だ。

口では説明ができない感覚。
また再現できるか解らない、まだ確信が得られていない、この感覚。

でも、また一歩前進した。

ありがとうございます。
もっと精進します。