古武術活法稽古 20

20回目となる古武術の稽古。
Oさんから、流派の教本を見せて頂いた。
昭和四十五年に第十七版として発行された古いものだ。
第一版の発行は昭和二十一年。今から71年前。

技の解説と写真での説明が書き記してあるが、
Oさんや諸先輩からすると、解説と写真がずれていたり、
左右の手が逆になっていたりと、
この教本だけではとても技を理解することはできないという。

やはり、稽古で技を身体に沁みこませて覚えないと
出来るようにはならないだろう。

何回も技を練り、自然と体が動けるようになるまで修行が必要だ。
そして、形や動きを覚えるだけでなく、力を使わずに相手を制する
本当の『技』を自分のものにして、そこから更に磨きをかけていく。

たぶん、一生修行なんだろう。
いや、一生修行してもその奥義に辿り着けないかもしれない。
それだけ深淵なものなんだと思う。

武術に限らず、活法や整体等の『技』と呼ばれるものは全て同様だ。
私はまだ、その入り口に立っているに過ぎない。

さあ、一歩ずつ。深く広い世界を進んで行こう。

ありがとうございます。
もっと精進します。