今回で10回目となる古武術の稽古。
去年の6月終わりに入会後、1ヶ月に1回のペースで稽古に参加。
最近は、時間を何とか捻出し、月に2回以上の稽古を目指して奮闘。
1回1回が貴重な時間だ。
だが、1回稽古をしたからといって劇的に成長することはなく、
薄紙を重ねて行くが如く、目に見えない進歩がある。
と信じて稽古を積み重ねる。
ただ、毎日毎日の積み重ねが必要で、たまに、
思い出したように稽古をしても、薄紙の切れ端位にしかならない。
それでも、やらないよりはましだ。
と自分に言い聞かせ、道場に向かう。
実際、初めての稽古の時とは、明らかに別人に進化している自分がいる。
今日は、久しぶりに黒帯のSさんが稽古に参加。
師匠の体調が悪く、マンツーマンでSさんに稽古をつけてもらった。
師匠とはまた違う、微妙な体捌き、手の内を使った技の展開。
Sさんは、大東流合気柔術も修行されており、
その大東流から枝分かれしてできた、この道場の流派とは共通点が多いらしい。
師匠は、実戦的に、あっという間に相手を崩し、極め、投げ飛ばす。
Sさんは、動きの一つ一つを分解して教えていただける。
初心者にはわかり易い。
また、同じ技でも、手の内、崩す方向や手の使い方を少し変えるだけで、
技の効きがガラッと変わる。
知らない間に身体が崩され、重心を失ってしまう。
Sさんは、これが古武術。柔術の不思議で面白いところ。
力ではなく、技で相手を制する妙味だ。
と、うれしそうに教えて下さる。
50KgそこそこのSさん。体格の良い私を力まずにコロコロと投げ飛ばす。
私は、思いっきり抵抗するが、抵抗できない。
Sさんは、今度一緒に稽古ができる機会があったら、
柔道の技をかけて欲しい。柔道の技で投げられ、味わってみたいとおっしゃる。
かわった人だ。いや、研究熱心な人だ。
柔道も、古武術、柔術から分派した武道。
貪欲にその術理を吸収しようとしている。
ありがとうございます。
とてもいい勉強になりました。
またお願いします!